Text: 有識者が選ぶ2024年の展覧会ベスト3:金澤韻 ウェブ版美術手帖 2024


2024年年末回顧をウェブ版美術手帖に寄稿。

https://bijutsutecho.com/magazine/series/s85/30040

“「今年のベスト3」と銘打つ記事にはやはり一定の規模の“きちんと開催された”展覧会が並ぶのだろう。いや、それを悪く言うつもりは毛頭なくて、豊嶋康子展(都現美)や山下麻衣+小林直人(水戸芸)、Nerhol(千葉市美)そして梅津庸一(国立国際)と素晴らしかった美術館の展覧会が心に浮かぶ。美術館学芸員の質実な仕事に敬意を表したい。ただ、私の1本目は、小さく開催される展覧会に光を当てようと思う。低予算映画に数々の名作があるように、ピュアでユニークな創造性は、郊外や地方のまちかどで、なけなしの金をやりくりして開催される展覧会にややもすれば発現するからである。” (記事冒頭より)

下記の展覧会を取り上げました:

最後の手段 「NEW冬眠」(VOU / 棒)
第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」(横浜美術館ほか)
Christoph Büchel: MONTE DI PIETÀ (Fondazione Prada Venice)
および、
船川翔司(Kyoto Interchange)
林智子(京都芸術センター)
伊藤存+エレナ・トゥタッチコワ(MtK Contemporary Art)
「デコーディング・ワンダー」(The Terminal Kyoto)