Independent curator
土と版築についての展覧会。金澤はコダマシーンとしてキュレトリアルチームに参加。
“版築でできた家は防音に優れとても静かで、温湿度も調整するため空調が不要——。私は初めてその話を聞いた時、版築と土に魅せられました。自然の恵みとともに暮らす意義を改めて思います。
この展覧会を組み上げるにあたり、「土」を語り部に、この星・地球ができる前から存在し、長い時を経て今も私たちの身辺にある者としての土の物語を描き出しました。そこには、私たちを育て、保護する土の偉大な力を見出すことができます。
さらに、人類が利用する対象としてだけではない、さまざまな在りようを見せる土の姿も浮かんできます。私たちは今回5人の現代美術家をお招きし、土をめぐる想像を最大限に拡張します。
このように、本展は建築、科学、芸術を横断する、超越した視野をもつものです。
文明が発展し、全世界的な気候変動に直面する現代、持続可能性について多くの人が意識し始めています。土の物語を読み、長い時間を旅する中で、いま与えられている自然の豊かさを知り、これからを共に考えてみていただければ幸いです。”
金澤韻(コダマシーン)
Curators: 李丹丹 Li Dandan、穆鈞 Mu Jun、飯島剛宗 Iijima Yoshitoki、Code-a-Machine (金澤 韻 Kanazawa Kodama、増井辰一郎 Masui Shinichiro) / Exhibition Design: KUMO / Exhibition Coordinator: 孫露 Kathy Sun (明珠美術館 PAM) / Graphic Design: 宮本徹 Miyamoto Toru, 高野直 Takano Nao, 志賀康弘 Shiga Yasuhiro / Translation: 林葉 Lin Ye, 袁璟 Yuan Jing / Illustration: 宇山紡 Uyama Tsumugi